6月はイベント盛り沢山!スウェーデンの夏至祭【Midsommar】
1年で最も大切な日『夏至祭(Midsommar)』
こんにちは、Usaです。
6月に入りましたね。筆者の住む地域では本日5日(水)は高校の卒業式“スチューデンテン”があり、6日(木)はスウェーデンの建国記念日と夏らしくお祝いイベントが多くなってきました。
そして、22日(土)はスウェーデンで最も大切な日とも言われる『Midsommar(ミッドソンマル)』がありますね!
今回はこの“スウェーデンの夏至祭”についてご紹介していきたいと思います。
スウェーデンの夏至祭
スウェーデン語で“夏至祭”は、すでに単語は出てきていますが『Midsommar(英:Midsummer*ミッドサマー)』と言います。
夏至の日は移動祝祭日で、2019年の今年は6月22日(土)にありますが、クリスマスやイースター同様に夏至祭の前の日、今年は21日(金)の『Midsommarafton(ミッドソンマル・アフトン)』がメインの日となり、当日の金曜日は祝日になりますので、“夏至祭イブの日”をスウェーデンではお祝いします。
夏至祭は主に北部ヨーロッパの国々で祝われています。
スウェーデンでは、1952年までは6月24日の洗礼者ヨハネの生誕を祝うキリスト教の祭典(Johannes döparens dag)の意味合いが強かったようですが、夏至祭イブの日が平日だと仕事に支障が出るため、今日のスウェーデンでは“夏の祭典”として毎年20日前後の金曜の日に祝われているみたいですね。
夏至祭と言えば、スウェーデン中部のダーラナ県のレクサンド(Leksand)地方のものが一番有名で盛り上がるのだそう。写真のような一般的なポールではなく、とても長い白い軸のポールの立ち上げイベントには2万人が集まるそうです。
ちなみに、他の地域ではポールの立ち上げイベントは特になく、夏至祭までに事前に立てられています。
1年で最も重要な日とも言われる夏至祭ですが、一般的にはこの日は家族より友人らと過ごします。
定番の食事は新ジャガイモ(Färskpotatis)、ニシンの酢漬けシル(Sill)、サワークリーム、デザートにはスウェーデンで採れたイチゴを食べます。そして、何と言ってもこの日の主役はお酒ですね!スウェーデンのお酒シナプスで何度も乾杯します!〔参考記事:【在住者必見】パーティーで必ず歌うシナプスソング♪〕
イチゴに関しては、個人的にこんな思い出があります。
数年前の夏至祭イブの当日に“いちごの調達”を命じられた筆者。「朝イチでスーパーに買いに行け!」とまで言われましたが、午前中にゆっくり買い出しに出かけました。
が、近所のスーパーに着くとイチゴの売り場には人だかりがᐠ( ᐝ̱ )ᐟ !!
みんなして、一番甘くて美味しそうなイチゴが入ってるパックを探しているんです。イチゴ争奪戦です!それを見て「朝イチで…」と言われたのもうなづけました。
花輪と7種の花
夏至祭と言えば、子供達や女性が頭にかぶる花輪(Midsommarkrans)が素敵ですよね。
花屋さんでも色とりどりの花が入った花輪が売られているんですが、お値段はかなり張りますので、スウェーデン在住の方や夏至祭時期にスウェーデンにいると言う方は、ぜひご自身で花を摘んで花輪を作ってみてはいかがでしょうか。筆者も一回だけ作ったことがあります。
そしてもう一つ、夏至祭で摘まれる花と言えば『Sju sorters blommor(7種類の花)』と言うものがあります。
昔、夏至祭の夜は不思議な力が満ちる日と信じられていて、恋する乙女が『7つの花(または9つ)』を枕の下に入れて寝ると“将来結婚する人を夢に見る”と言われていたそうです。
Midsommarbebis♡
“Bebis”はスウェーデン語で『赤ちゃん』と言う意味ですが、スウェーデンでは3月中旬から春先にかけて生まれる子供が非常に多いのです。特に3月22日が一番多いのだとか。そんな3月生まれの赤ちゃんは“Midsommarbebis(ミッドソンマル・ベイビス)”と呼ばれています。
6月、7月・8月と多くのスウェーデン人は夏の休暇を取りますので、必然的にその9ヶ月後に新しい命が誕生するようです。
実際に、筆者周りでは春生まれのスウェーデン人が多いですね。兄弟全員春生まれな人もいます。そのため誕生パーティーがかぶったり、毎週ごと誰かの誕生日パーティーにお呼ばれされたりしますね。
いかがでしたか?
夏至のお祝いは日本人には馴染みないものですが、日本でもIKEAもありますし、北海道の当別町にある“Sweden Hills”で夏至祭のイベントがありますので、夏至祭の食事やお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?
以上、最後までお読みくださりありがとうございます。よろしければ他の記事も覗いてみてくださいね(*’▽’*)
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