Magsjuka!スウェーデン流嘔吐後の掃除方法【Klorin】
こんにちは。
今回は、スウェーデンの胃腸炎(Magsjuka)の掃除の仕方についてまとめていきたいと思います。
と言うのも、昨年子供の嘔吐から始まり家族全員に胃腸炎が感染ってしまい、完治後間もなく再び!!謎の強力なウイルスにかかって、それはそれはもう大変な思いをしました。
その経験から出来る予防は出来るだけし、いざ体調を崩した時に備え、どんな症状にも対応できるよう薬なども常備するようになりました。
特に、掃除は重要だと再認識したので、嘔吐下痢対策として日本では有名な『次亜塩素酸ナトリウム液』をこちらでどうやって作れるか調べてみました!
次亜塩素酸ナトリウム液とは、いわゆる“塩素系漂白剤で除菌掃除する”というもの。
漂白剤(Blekmedel)は塩素系と酵素系があるんですが、こちらでは有名な漂白剤Vanish(バニッシュ)は酵素系漂白剤(Syrebaserade blekmedel)なので、嘔吐物などの掃除には使えません。
スウェーデンで買える塩素系漂白剤(Klorbaserade blekmedel)の代表的な商品が、このKlorin(クロリン)です。
クロリンはアメリカの多国籍企業《Colgate-palmolive》社から出ているフランス原産商品で、健康相談窓口【1177 vårdguiden】でも、推奨清掃方法としてこの漂白剤が紹介されてました。
が、スウェーデンではまず日本の家庭ほど塩素系漂白剤で除菌することはあまり一般的ではないようで、使っても主にトイレで使うものだそうです。
嘔吐物の掃除方法を調べていると、人体にも環境にも良くないので塩素系漂白剤ではなく、通常の洗剤で十分というサイトもあったくらいでした。
感染って家族全員同時に倒れる体験をした筆者は、共倒れは二度とごめんなので、この塩素系除菌をマスターすべく、この度クロリンデビューしました!
塩素系を扱う時に必要なものがビニール手袋、そしてマスクも必須ですね。換気もお忘れなく。
このクロリンは750mlと1.5Lのボトルがあります。750mlだと15kr〜27krの間くらいで売られています。1.5リットルのボトルは35kr前後でした
クロリンは塩素濃度5%で、日本で主流なHIT*商品は6%なのでだいたい同じですね。
ボトルに作り方が書いてあるんですが、こちらでは一般的なデシリットル表記(1dl*デシリットル=100ml)なので配合割合を計算してみました。
klorinのキャップは測る用ではないので目盛りは付いてませんが、すりきり一杯で約10mlでした。
面倒なことは嫌いな私はこのキャップで作りたいので、手袋をして作っています。
【クロリン20ml(キャップ2杯)+水1リットル】
⭐︎ドアノブなどの除菌
【クロリン3、4ml (キャップ半分弱)+水1リットル】
の分量で、次亜塩素酸ナトリウム液ができます(°´ ˘ `°)/
また、嘔吐物で汚れた衣類等はこちらの洗濯機は温度設定できるので、水温90度に設定して自宅で滅菌洗濯ができます。
クロリンも日本で一般的な漂白剤と同じ用途で使え、掃除も同じようにできます。
せっかくなので早速カビお掃除に使ってみました!
今までバニッシュでも落とせなかったお風呂場の黒カビが落ちました!きれいなお風呂場でシャワーが出来ると気分がいいです。家の中が綺麗だと心が元気になりますね。
カー用品店兼ホームセンターのBiltemaにも類似品が売ってました。こちらも塩素濃度5パーセントです。1リットルで15クローナ(約190円)は最安ですかね(^^)
昨年の後半は毎月子供も筆者も風邪を引いていて、10月末に子供がまず風邪をいつも通り保育園でもらってきて鼻風邪を引いてました。
それがもうすぐ完治と言うタイミングで早朝に突然嘔吐し、2日後には親二人同時に胃腸炎になりました。
心当たりとしては腸炎ビブリオだったかもしれないし、違うバクテリアだったのかもしれません。
スウェーデンでは胃腸炎程度で病院にかかるレベルではないので、自宅療養してその完治後、今度は謎の強力なウイルスにかかってしまい、完治まで4週間近くかかりました。
ただのタチの悪い風邪と思っていたんですが、流行ってるRSウィルスかもしれないと病院に行くも、症状が軽いとどのウイルスに感染してるかまでは、こちらでは検査してくれないです。
病院から咳止めの薬等も出してくれるわけもなく(ちょっと期待はしてましたが)、仕方なく市販の咳止めを大量に購入し、自宅療養を続けました。
子供も徐々に回復しましたが、筆者も3週間くらいは食欲が落ちてほとんど食べられなかったので、なんと!産後2年間、毎朝激痛に耐えていた足底筋膜炎の痛みが消えました!!それくらい体重が減ったんでしょうね笑
寝起きの足でドア下の敷居の段差やマットの端っこを踏んだだけで悶絶する痛みに耐えていたので、体重が減ったのは怪我の功名でした。
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いかがでしたか?
もう2度とあんなトラウマな夜は過ごしたくないので、対策バッチリして予防もしっかり、体調管理もしっかり行って日々過ごしたいと思います。
以上、スウェーデンで作れる次亜塩素酸ナトリウム液の作り方のご紹介でした。いつもお読みいただきありがとうございます!
*Photo by qimono from Pixabay*