Vardag

スウェーデン出産育児日記18

※2024年8月23日加筆修正しました

[スウェーデンの離乳食はシンプル]

 

こんにちは

前回の記事で

スウェーデンの離乳食について

少し触れましたが

今回は手作りの離乳食作りについて

お話ししていこうと思います

 

母になって数ヶ月

初めての離乳食作りを始めた頃は

寝不足でのリサーチで

とにかく本当に大変でした

 

日本の離乳食作りを勉強していると

頭抱えちゃいますよね!!

 

日本の離乳食って

細かい暗黙のルールのようなものが色々あって

ママさんたち神経質になっちゃいませんか!

あれダメこれダメが多くて

パニックになりそうです(>_<)

 

それでは数ヶ月間

離乳食に取り組んで得た

スウェーデンの離乳食 レポートを

お届けします

 

考え込みすぎていた離乳食作り

 

スウェーデンの離乳食は

私が感じた印象から先に結論をお伝えすると

 

『1歳まで避けるべき食材以外
基本6ヶ月※から何でもOK!!』

 

です

 

砂糖・塩分ももちろん避ける食材に入ります

 

『基本6ヶ月※』と

※(米印)が付いているのは大きく2つ理由があり

1つは食物アレルギーに関してです

 

『基本的に何でもOK!』ではありますが

アレルギーが出やすい食材

(卵・ピーナッツ、牛乳、小麦粉、一部のフルーツ等)

には注意が必要です

 

他の食材以上に慎重に

必ず少量ずつ始め様子を見ながら

1歳になるまでに少しずつ慣らすことが

推奨されています

 

そして離乳食を早く始める子では

生後4ヶ月頃から

『ペースト状の食べ物』

味見(Smakportioner)させていきます

 

※(米印)2つ目の理由としては

この『ペースト状の食べ物』です

 

先に『6ヶ月からどんな食材も基本OK!』

と言いましたが

生後4、5ヶ月の間も

『火が通っていて“ペースト状の食べ物”の味見や

慣らしならば駄目という食材はない』

と断言できると思います!

 

ただ、こちらも

アレルギーの出やすい食材には注意がいるのと

初めは赤ちゃんが食べやすく

調理も潰すだけで簡単な食材が

選ばれていると思います

 

生後6ヶ月までの定番食材は

『人参・ジャガイモ・さつまいも』等

マッシュしやすく舌触りが良い食材

果物の中では

『リンゴ・梨・プルーン・マンゴー※』など

(日本ではマンゴーは一歳まで積極的にあげなくて良い果物だそうですが、スウェーデンは4ヶ月から定番果物です)

 

食べることに興味がある子なら

オートミール粥を、どの食材も

それぞれ小さじ1(=ティースプーン1杯)

から始めます

 

スウェーデンでは

生後4ヶ月から与えられる果実や

人参ペーストのベビーフードなども売られていて

どのメーカーのものも

甘みが強い果物、じゃがいも、人参

根菜のペーストが主流です

 

果物系でも酸っぱいオレンジなどは

6ヶ月以降が多い印象ですね

生後4、5ヶ月で与える場合は

薄皮も種も取りジュースにすれば

お試ししても良さそうです

 

スウェーデンでは

生後4ヶ月から飲ませられるりんごジュース

洋梨ジュース(最初は味見として与えます)

も売られていて試しに飲みましたが

普通のジュースとなんら変わらない

甘いジュースでした

 

そして、生後4、5ヶ月間の手作りで

離乳食を作る場合のルールは一つ

 

『食材を煮たり電子レンジなどを

使ったりして柔らかく調理し

菜種油など油をプラスして

全部ペースト状にして終わり』

です

 

冷凍保存する場合は1ヶ月以内に使い切ります

日本は1週間と言われていますよね!

 

日本は離乳食期から

和食のように食材ごと、料理ごとに

お皿分けてあげるのが

暗黙のルール? のようになっていますが

こちらはワンプレート料理が多いので

離乳食もワンプレートです

 

これはもともと面倒くさがりな私には

うってつけでした

分けてもデザートの器ぐらいですね!

 

我が家の離乳食は

最初は飲み込みやすく

甘みのある果物やミルク味のものなど

から始めると赤ちゃんも受け入れやすい

ということで、バナナから始めました

 

果物は生で与えても

レンジで温めてからでも大丈夫です

 

うちでは普段から

バナナが甘く食べ頃になったものを

冷凍しているので

生のバナナと電子レンジで

解凍したものも与えたりしていました

 

(のち、歯ぐずりが始まったときは冷たいバナナや

ベリー系をフィーダーに入れて

噛ませてあげていました)

 

また果物には

菜種油などの追加は必要なく

そのままで大丈夫です。

 

 

いまも続けていますが

食材や食事をとにかく味見させてます

初めての味はいつも

「なにこれ」って顔をしますね

 

離乳食の進め方をまとめると

4、5ヶ月飲み込む練習と味に慣れる練習
⑴大人の食事から味見する
⑵すべて小さじ1から始め少しずつ増やしていく
⑶とにかくペースト状
⑷食べ物から栄養は摂ってないので量は気にしない
6、7ヶ月味付けのある普通の料理に慣れる練習と咀嚼の練習
⑴基本ペースト状
⑵胡椒など香辛料で味付け可能
8ヶ月〜1歳固まりがある料理に徐々に挑戦と咀嚼スキルを上げる練習
⑴少しずつ粒の大きいものを食べさせる
⑵1歳にかけて一食200g(ml)程にしていく

生後6ヶ月からは

塩分抜きの赤ちゃん用に作った

大人が食べている

“普通の食事をペーストにしたもの”

与え始めます

日本は最初は離乳食用レシピが大半ですよね

こちらのベビーフードなどを例に上げると

◆ビーフストロガノフ

◆ラザニア

◆ハムのパスタ

◆鮭とジャガイモ(単純なレシピですが我が家もこのスウェーデン料理はよく食べます)

など6ヶ月から食べられています

 

ご覧の通り、日本では離乳食中期からと

言われている牛肉も鮭も6ヶ月からOKですね!

上の写真は6ヶ月から食べられるラザニアです

ラザニア用パスタシートの代わりに

細かくカットされたパスタが入っています

 

日本に“お出汁”があるように

こちらは香辛料を料理に使いますので

6ヶ月からの離乳食にも

バジルなどのスパイスが使われています

コショウは5ヶ月からのベビーフードにも

入っていました

 

うちの子の場合

スパイス入りの食事は

生後6ヶ月には濃い味ゆえ、

 

一食分食べれるようになるには

だいぶ時間がかかりました

 

初期のベビーフードは

食べる量も少ないので

残りはアイスキューブにして

冷凍保存していました

 

手作りの離乳食を作る場合は

野菜の出汁で十分味をつけ

コショウなどは気持ち入れるくらいにして

調理しています

 

生後8ヶ月からは

それまでパスタなどもペーストか粒状でしたが

大きい固形のものに徐々に挑戦し

さらに咀嚼のスキルをあげていきます

 

スウェーデンでは離乳食は

小さいプラスチックケース(Burk)

に入れて保存するので

下記写真のような小さい保存容器が

売られていますね

我が家では他に

調理した離乳食をジップロックに入れて

使うときに少しずつ取り出しやすいよう

線をつけて冷凍保存したりもしています

 

【後述】

上の写真のパスタは

タイ米のような細長のパスタ

“Risoni”を使ってますが

うちの子の場合は食べさせるときに

ポロポロお口からこぼれやすかったです

 

個人的には

Semperのレシピ集にある

“Pastastjärnor”のほうが

こぼさず食べさせやすかったです!

 

 

いま我が家の最年少は1歳前ですが

食べないときは食べません

次のご飯の時間まで持たないかと

言うとそんなこともありません

 

なので

食べないなら食べないでOK!

食べるなら食べるでOK!

 

とドンと構えてるくらいで大丈夫でした

 

お腹空いて大泣きするのでは?

とヤキモキしていましたが

意外とケロッと遊んでたりするので

その様子を見た後は肩の荷が下りた気がします

 

アレルギーに注意するものは

日本と変わりません

特に注意する食材は

◆牛乳、小麦粉、卵、魚、ナッツ類

ですね

うちの子は卵にアレルギー反応が

出てしまいました

 

卵の黄身から始めて問題はなさそうだったので

白身をスプーンの先に乗るくらい

少しだけ与えたんですが

身体に赤い湿疹が出てしまいました

 

アレルギー反応が出たら

担当の保健師さんに連絡すると

アレルギーテストを受けられます

 

先日、病院に行き(コロナ渦のため付き添いは一人ということでパパに連れて行ってもらいました)

万が一、卵を口にして反応が出た時のために

薬をもらってきました!

卵アレルギーは

自然となくなることのほうが多いのですが

今は医師の指導通り卵なしのご飯を与えています

半年後に再検査の予定です

 

そして、肝心の1歳まで避けるべき食べ物がこちら!

◆ほうれん草などの緑の葉野菜

◆蜂蜜

◆米パフ

◆緑色に変色したジャガイモ

◆生魚

です

 

ジャガイモは

こないだ離乳食を作ろうとして忙しくて作れず

日当たりが良いキッチンの台に放置してしまった

ので緑色に変色してしまったのですが

緑色のジャガイモには

毒素があるので気をつけないとですね

 

そしてもう一つ

スウェーデンでは気をつけたい食材として

“米”が挙げられます

 

我が家は日本米なので

気にせずお粥を作っていましたが

(全然食べてくれませんでしたけど)

米に含まれるヒ素の過剰摂取

(発がん性を高める)を避けるため

6歳以下の子供は米食品は

週4回以下が望ましいそうです

 

最後に

スウェーデンで買える

ベビーフードに入ってる食材から

スウェーデンの子どもが

どんなものを食べているか調べてみました

 

市販のベビーフードからの調査ですので

野菜の定番、きゅうりなどの食材は

下のリストにはないのと

日本の離乳食初期定番食材が

6ヶ月からに振り分けられたりしていますが

どんな食材もペースト状で少量からならば

“生後4ヶ月から大丈夫”と言えそうです

じゃがいも(Potatis) 4ヶ月
人参(Morot) 4ヶ月
とうもろこし(Majs) 4ヶ月
さつまいも(Sötpotatis) 4ヶ月
アボガド(Avocado)4ヶ月
ブロッコリー(Broccoli)4ヶ月
グリーンピース(Ärtor) 4ヶ月
ズッキーニ(Zucchini)4ヶ月
パースニップ(Palsternacka) 4ヶ月
カリフラワー(Blomkål)4ヶ月
ラバーブ(Rabarb)4ヶ月
りんご(Äpple)4ヵ月
洋梨(Päron)4ヶ月
バナナ(Banon)4ヶ月
いちご(Jordgubb)4ヶ月
ブルーベリー(Blåbär) 4ヶ月
桃(Persika) 4ヶ月
マンゴー(Mango)4ヶ月
あんず(Aprikos) 4ヶ月
プルーン( Plommon) 4ヶ月
パパイヤ(Papaya)4ヶ月
パッションフルーツ(Passionsfrukt)4ヶ月
クロスグリ(Svarta vinbär) 4ヶ月
オーツ(Havre*お粥)4ヶ月
キヌア(Quinoa)4ヶ月
米(Ris*お粥からスタート&週4回以下) 4ヶ月
米粉(Rismjöl)4ヶ月
菜種油(Rapsolja)4ヶ月
無塩バター(Osaltat smör)4ヶ月
レモン(Citron)5ヶ月
鶏肉(Kyckling*挽き肉)5ヶ月
胡椒(Vitpeppar) 5ヶ月
豚肉(Fläskkött*挽き肉)6ヶ月
牛肉(Biff*挽き肉)6ヶ月
七面鳥(Kalkon)6ヶ月
ハム(Skinka) 6ヶ月
タラ(Torsk) 6ヶ月
鮭(Lax) 6ヶ月
トマト(Tomato)6ヶ月
かぼちゃ(Pumpa)6ヶ月
玉ねぎ(Lök) 6ヶ月
ナス(Aubergine)6ヶ月
レンズ豆(Lins) 6ヶ月
パプリカ(Paprika)6ヶ月
パン(Bröd)6ヶ月
パスタ(Pasta)6ヶ月
マッシュルーム(Champinjon)6ヶ月
にんにく(Vitlök) 6ヶ月
豆腐(Tofu)6ヶ月
卵の黄身(Äggula*アレルギーに注意)6ヶ月〜(推奨)
卵の白身(Äggvita*アレルギーに注意)6ヶ月〜(推奨)
ピーナッツ(Jordnöt*アレルギーに注意)6ヶ月
チーズ(Ost) 6ヶ月
木苺(Hallon)6ヶ月
オレンジ(Apelsin)6ヶ月
キウイ(Kiwi)6ヶ月
パイナップル(Ananas*アレルギーに注意)6ヶ月
ブラックベリー(Björnbär)6ヶ月
ローズヒップの実(Nypon)6ヶ月
ヨーグルト(Yoghurt)6ヶ月
牛乳(Mjölk*調理用)6ヶ月
生クリーム(Grädde)6ヶ月
コーンスターチ(Majsstärkelse)6ヶ月
小麦粉(Vetemjöl)6ヶ月
片栗粉(Potatismjöl)6ヶ月
クスクス(Couscous)6ヶ月
生姜(Ingefära)6ヶ月
オレガノ(Oregano) 6ヶ月
黒胡椒(Svartpeppar) 6ヶ月
バジル(Basilika)6ヶ月
シナモン(Kanel)6ヶ月
ローズマリー(Rosmarin)6ヶ月
パセリ(Persilja)6ヶ月
ディル(Dill)6ヶ月
タイム(Timjan)6ヶ月
月桂樹(Lagerblad)6ヶ月
パクチー(Koriander)8ヶ月
カレー粉(Curry)8ヶ月
牛乳(Mjölk*飲料)1歳
ほうれん草(Spenat)1歳
レタス(Sallat)1歳
ルッコラ(Ruccola)1歳
塩(Salt)1歳
蜂蜜(Honung)1歳
砂糖(Socker)1歳(遅ければ遅いほど良く少ないほど良い)
ライスミルク(Risdryck) 6歳

スウェーデンの離乳食をまとめると

 

『生後4ヶ月からはどの食材も

小さじ1かそれ以下からなら

口にして大丈夫!

咀嚼スキルに合わせた大きさの食べ物なら

なんでもOK!』

 

と言った感じですね

離乳食のために初めて作るような離乳食レシピを

グラム単位で作らなくても大丈夫!

と言う印象を持ちました

いかがでしたか?

私は睡眠不足に悩まされながら

一から離乳食作りを勉強して

休む時間を削って離乳食作りを

頑張ってみるけれど

余裕がなくいろんな食材を試させられずいた時期は

本当に毎日プレッシャーに

押しつぶされそうでした

 

基本だけ押えていればあとは自由

 

離乳食作りに悩むママパパの

手助けに少しでもなれば幸いです

長くなりましたが

私の育児レポートにお付き合いくださり

ありがとうございます

 

次は

スウェーデン出産育児日記19に続きます

Image by congerdesign from Pixabay

Hej! och varmt välkommen till min blogg! Jag är från Japan och bor i Sverige. Just nu brinner jag för träning svenska språket och hälsa!

4件のコメント

  • TOMOKO

    いつも ありがとうございます?
    色々と為になる情報が多く 嬉しくて 踊り出したくなります!
    あと1ヶ月か1ヶ月半くらいで 始めようかと思っていましたのでとても参考になります?

    • Usa

      TOMOKOさん
      毎日子育てお疲れ様です?
      もう離乳食始まる月齢になるんですね、本当に子供の成長の早さには驚かされますよね!
      私は結構テキトーに離乳食もやってるので間違ってたりすることもあるかもしれませんが、
      離乳食の勉強のちょっとした足しになっていたら嬉しいです!一緒にがんばっていきましょ〜?✨

  • TOMOKO

    Usaさん こんばんわ!お久しぶりです!
    今 またこの記事を読み返し 改めて小躍りしています!
    食材やフルーツ、野菜のスタート月齢など 分かりやすく書いてくださっているので 大変助かってます!
    離乳食って、そろそろかと思うだけで ウキウキするけど 準備の大変さと言ったら…
    って 作り始めて 身に染みて分かりました。泣

    ウチは 子供の成長がゆっくり推移さんタイプらしく 保健師さんが 早めにスタートしてねと言っていたので 生後4ヶ月半から始めたんですが 私がのんびりしていたせいもあり 中々 本スタートまで 行けぬまま やっとここ数日で本スタートしたところです。
    食材のレパートリーなど 日本のようにすぐに手に入らない物も結構あり 頭のスイッチを切り替えるのに大変苦労しています。
    ただ 助かっている点といえば ミキサーとハンドブレンダーが既に自宅にあった事です。
    とは言え 一回で何品も作り置きするのは苦手なのですが 少しずつ 作り置きを貯めて オートミールに足しながら 味変を楽しんでもらおうかなと思います。
    まだまだ続くコロナ渦 また 新しい記事 楽しみにしていますね!ありがとうございます

    • Usa

      TOMOKOさん、子育てで忙しい中コメントありがとうございます。
       
      ちょっと色々ありましてしばらくサイトを開いていなかったのですが、これから書き溜めていた記事をアップして行きたいと思ってます。この記事もバタバタしながら書いたんですが、お役にちょっとでも立ててると思うと嬉しいです。

      離乳食デビューおめでとうございます&お疲れ様です!!周りの子を見ると食事は本当に家庭によって様々ですよね!私も一日中離乳食のこと考えて一時は疲労困憊でした(T ^ T)

      うちの子は1歳になりまして、今は市販のベビーフードだったり私たちと同じ食事を食べています。
      我が家の場合になりますが、夜ご飯食べなくても夜間ミルクなしで熟睡するときもあるし、料理300g近く平らげても夜はギャン泣きミルクの日もあるので今や量も食事内容も気にしなくなりました!うちも食事はまだまだ手がかかるので気負いせず一緒にがんばって行きましょ〜₍˄·͈༝·͈˄₎◞ ̑̑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です