スウェーデン出産育児日記⑦
※2023年8月23日加筆修正しました
こんにちは
スウェーデン出産育児日記の第7回目
前回の続きになります
《出産後&スウェーデンの育児法》
今回は新米ママの私が知らなかったこと
スウェーデンの育児法について
まとめてみました
出産から数ヶ月経ちますが
育児をしていくうちに
立ちはだかる問題は山ほどあり
その度、育児書を読みあさったり
ネット検索したりしていました
また
日本とスウェーデンの育児の方法の違いに
戸惑ったことも多々あります
私がこちらで受けた両親学級は
育児についてのお話はほとんどなかったので
本当に手探り状態で子育てをしています
ではまず
今でも悩まされているこの話題からどうぞ!
1.出産後に訪れるAmningshjärna
出産後、私は物忘れがとても酷くなりました
ある日
スーパーでポテトサラダを買ったんですが
「買ったはいいけど、これ何といつも一緒に食べてたか思い出せない」
と夫に話したところ
「完全にAmningshjärna(アムニングス・ヤーナ)だね!」
と言われてその言葉を知りました
「Amning(アムニング)」は“授乳”
「Hjärna(ヤーナ)」が“脳”
と言う意味で
『授乳脳』と言う言葉です
英語では“Mommy brain(マミーブレイン)”
と言うそうです
私はベビーブルーは知っていましたが
それまでマミーブレインは
聞いたことがなかったです
“マミーブレイン/アムニングス・ヤーナ)”は
母親が出産後に1、2時間ごとに追われる授乳で
非常に疲れているため
物忘れが酷くなる状態を表す言葉
だそうです
2.おくるみの意義
私は、生まれてすぐの赤ちゃんを
病院側がおくるみしてくれるもの
と思っていましたが
私がお世話になった病院の方針なのか
スウェーデンではそうなのか不明ですが
おくるみをしてくれる等と言った
病院側のお世話の一切ありませんでした
私自身
おくるみはしなければならないもの
とも思っていなかったので
赤ちゃんを寝かす時は
普通にベッドに寝かせていました
そのため、寝ている間は
しょっちゅうモロー反射で
両手をバッと開かせていました
私はこのモロー反射が可愛いもの
と思ってたんですが
この動きを繰り返すことで
赤ちゃんは深い眠りから覚めてしまうんですね
ぐっすり安心して寝かしてあげるためにも
寝ている時はモロー反射で起きてしまわないよう
おくるみ等で動きを抑えてあげると良い
と言うのをのちに知りました
うちは気づいた時にはすでに
手足をバタバタ動かすようになっていたので
試しに巻いてあげてみたんですが
すぐにほどかれてしまいました
3.なぜ抱っこでポンポンする?
抱っこ中にする定番のことと言えば
背中やお尻をポンポンと
軽く叩いてあげることでしょうか!
私もなんとなく
「そういうことするよね」
と思っていましたが
ふとなんでだろう?と調べてみると
ポンポンの音で
お腹の中にいた時に聞いていた
“ママの心臓の音を再現”
してることが分かりました
しかし、最初はどの程度の強さでやっていいか
よく分からず
泣き止まないうちの子を見て
先輩ママがやり方を教えてくれました
先輩ママがポンポンと抱っこすると
秒で泣き止んだんですが
慣れていない新米ママの私では何か違うようで
その後もポンポンとやってみるんですが
私のポンポンは
まったく通用しませんでした
4.耳元で“シー”、“シュー”
これもお腹の中にいた時に聞いていた
“血液が流れる音を再現した音”
なんだそうです
ちゃんと意味があるんですね!
しかし、これも
ギャン泣きしているときに
何度もやってみたんですが
うちの子には効きませんでした(°_°)
【※後日談】
朝方に珍しく大泣きで起きて
なかなか泣き止まなかったときに
この“シュー”という音を試してみたところ
秒で泣き止みました!!
お腹空いていない状態の寝ぐずりだと
効果が出るみたいですね
5.抱っこでゆらゆらする理由
これはド定番の泣き止ませ方
と言っていいですね
どの赤ちゃんでも一番効果あると思います!
うちの子を抱っこしてくれた
子供がいる先輩ママパパは
みんなゆらゆら上手にあやしてくれました
その動きを見て
同じようにゆらゆら抱っこしてみる
新米ママの私
「どうやって揺らせばいいのー!」
と試行錯誤の日々でした
初めはただ単純に
上手く出来なかったんだと思いますが
数ヶ月も経つと
ゆらゆらスキルはかなり上達して
寝かしつけも抱っこで
いとも簡単に出来るようになりました
これも言わずと分かると思いますが
お腹の中にいた頃
ぷかぷか浮いてた
子宮の中の再現なんですね!
6.授乳ブラ/キャミ
日本の普通のキャミソールや授乳ブラ(BH)は
カップが入っていますよね
こちらではあまり気にしないのか
母乳パッドを入れるからなのか
授乳ブラやキャミには
カップがついてないものが主流です
カップ入りのものも少しあるんですが
9:1ぐらいの割合しかないので
探すのに苦労しました
〈※2020年3月加筆しました〉
KappAhlに“Moderline”のカップ付きBHが
数種類販売されていました
後日、H&Mも覗きに行きましたが
沢山店頭に並んでいました
以前は必死に探してもなかったのですが
時期と店舗によっては
カップ付きのBHも置いてあるみたいですね
7.病院の指導は結構雑
2回目の入院時に
お世話になった液体ミルクなんですが
専用のカップでミルク飲ませる時に
ミルクがこぼれるので
赤ちゃんの顎に
手を洗った後に濡れた手を拭く固めのペーパーを置いて
ミルクを飲ませてました
最初は内心「えーー!!」と思いましたが
当時は睡眠不足でそれどころではなく
スウェーデンでは
吐いたミルクやよだれなども
キッチンペーパーで拭きます
日本なら赤ちゃんの肌に優しいガーゼを
使いますよね
数年前ですが
お呼ばれしたお家に2歳近い女の子がいて
その子に食事中のよだれかけとして
キッチンクロス?を後ろで縛って首にかけていて
驚いたことがあります
スウェーデンの育児ってけっこう雑ですよね(๑°﹃°๑)!
病院でも液体ミルクも残った分は
冷蔵庫で保存していました
入院中、爪がすでに結構長かったので
赤ちゃんの爪切りも「貸してください」
とお願いしたときも
「大人の爪でカリカリすれば取れますよ」
って言われただけでした
8.お風呂は週に一回
スウェーデンでは
赤ちゃんは週に一回お風呂に入れます
初めてのお風呂は
病院から“臍の緒が取れたら”と
言われていたので生後1週間で入れました
その後も1週間に1回のペースで
お風呂に入れてあげています
スウェーデンは日本より乾燥しているのと
赤ちゃんは超敏感な乾燥肌なので
お風呂に入れて
必要以上に肌の油脂を落とさないほうが
良いらしいです
また前の記事にも書きましたが
スウェーデンでは生まれて退院すれば
いつでもお出かけ解禁です
上記の写真『Otri-Baby』は
臍の緒の消毒に使っていたものです
うちの子は生まれてちょうど1週間で
へその緒が取れました
生まれてしばらくは
お臍がグジュグジュしているので
上記写真の少量ずつ入っている透明な液体を
お臍に垂らして
スウェーデンのベビー用綿棒を
優しく転がすように手当していました
【加筆: 2020/12/2 】
我が家は上の消毒液タイプを使いましたが
助産師さんからは
荒れた肌ケア用の『inotyol』を勧められました
9.授乳は人前も当たり前
スウェーデンでは
“授乳は隠すもの”と言う概念が薄いようで
家族や友人の前なら
当たり前のように授乳します
見えないように服やタオルで隠しはしますが
授乳しながら同じ部屋にいる男性と
も普通に会話しますね
授乳は“赤ちゃんの食事”
と言う見方なんだと思います
最初はかなり抵抗ありましたが
同じ時期に生まれたうちの子のいとこママも
普通に家族の前で授乳するので
少し抵抗感は和らぎました
が、やはり別室の方が落ち着きますね
10.お茶は6ヶ月から
日本では
生後1ヶ月を過ぎるとベビー用の麦茶などを
飲ませると思いますが
スウェーデンでは
6ヶ月まで母乳かミルクだけ
でいいんだそうです
生後6ヶ月から飲ませる水は
赤ちゃんの身体は
バクテリアなどの耐性がついてるので
普通の水道水でOKだそうです
心配なら湯冷ましでも良いみたいです
うちの子に常温の水道水を与えましたが
まだ水の味が嫌なのかそんなに飲みませんが
特に問題なさそうです
パート8に続きます