ウクライナ人代理母が出産した娘、IDナンバー取得できず
今年3月中旬、あるスウェーデン人の夫婦はウクライナ人の代理母が出産した待望の我が子の両親となった。
スウェーデンでは代理母出産は法律で禁止されているため、代理母出産を希望するカップルは外国の医療機関を頼らざるを得ないのが現状だ。
今回、小さな女の子の父・母となったスウェーデン人の夫婦は、その生まれて6週間の娘をスウェーデンに連れ帰ろうとしたが、スウェーデンの税務署にウクライナで代理母が出産した子供にIDナンバー(Personnumer:社会保障番号)は発給できないと言われたと言う。
IDナンバーがなければスウェーデンのパスポートを取得できず、ウクライナからも出国できない。
当然ながら税務署に抗議し、最終的な返答を得るまで最低半年は待つことを覚悟した二人だったが、今週に入り突然「仮のIDナンバー、Samordningsnummer(調整番号)」が娘に発給されたと言う。
※本来誕生日が番号になるものが日付に60を足したナンバーが仮のIDナンバーとなる。例)2019年3月1日が誕生日の場合、本来ならば《20190301-XXXX》がIDナンバーになるが仮の番号は《20190361-XXXX》となる。
調整番号も社会保障番号と同じ効力を持つため、生まれた女の子はスウェーデンに帰国する予定だが、代理母問題の課題が浮き彫りとなった。
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