カジュアルな装いもOKなスウェーデンの結婚式
スウェーデン伝統の挙式スタイル
最後に、4つ目は日本と同じく教会で結婚式を挙げる方法です。
スウェーデンでは教会の会員でなければ教会で式を挙げられません。
よって、キリスト教徒ではないカップルが挙式する場合は二つ目か三つ目の方法になります。
それではスウェーデンの結婚式がどのようなものかお話ししていきましょう。
日本のチャペルなどでの挙式はアメリカンスタイルですよね。ですので、スウェーデンの結婚式とは異なる点がいくつかあります。
( 出典:Blake Newman )
まず、新婦が父親とバージンロードを歩いて入場するのはアメリカ式なので、お城でも教会でも新婦は新郎と一緒に入場します。
そして、ドレスコードはもちろん白は花嫁の色なので参列者は避けますが、日本にような“ザ・ドレス”のようなドレスはあまり着られません。
女性はサマードレスのようなフォーマルだけれども、もっとカジュアルなドレスを着ます。
男性はもちろんスーツ着用です。日本だとスーツの色は黒が基本ですが、新郎も参列者も紺色の方が多いですね。
そして日本と違う点として、スウェーデンの結婚式には“ベストマン”がいることがあげられます。
スウェーデンでは婚約指輪を双方身につけますので、結婚指輪は花婿から花嫁だけに贈られます。
ベストマンには花婿が購入した結婚指輪を式当日まで預かり、式で花婿に渡すという役割があります。
式が始まるまで壇上の手前、アメリカ式の式でいう花婿が待つ一歩隣の位置で二人の入場を待ちます。日本の方が見たらベストマンが花婿に見えるかもしれませんね。
スウェーデンの結婚式は日本のような堅苦しさはなく、二人の入場の際にオルガン演奏、そのあとはピアノと歌唱、ギター演奏があったりします。
これは普段の礼拝でも同じですね。スウェーデンではどの教会にも必ずピアノが置いてあります。
日本よりアットホームな和やかな雰囲気がありますね。比べてみると、キリスト教ではない日本の方が厳かな式と言えそうです。
( 出典:Bryan Schneider )
式の最後と言えば“ブーケトス”でしょうか。
スウェーデンでも…と言いたいところですが、スウェーデンではこのブーケトスがありません。
花を普段から買う方ならお分かりになるかと思いますが、花のブーケはかなり高価なものなので、記念に花嫁が持ち帰ります。ドライフラワーする方が多いようです。
いかがだったでしょうか?
日本では“欧米”と一括りにしがちですが、国単位で比べると結構違いがありますよね。次回は『スウェーデンの披露宴』に参加した話をご紹介したいと思います。
Photo by Pixabay
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