
評判最悪?なスウェーデンの郵便局
※2025年3月7日加筆・修正しました。
スウェーデンの郵便局
こんにちは。
スウェーデンの郵便局は『Postnord(ポストノード)』と言います。
日本へ手紙・荷物を送る時も荷物を受け取る時も利用する人が多い郵便局ですが、このPostnordの”仕事ぶり”に頭を抱える人が数多く存在するのです。
日本から手紙・荷物を送った場合、最短5日で届くことになっていますが、その倍以上の日数がかかることもしばしば。クリスマスカードが年明けに届くのも日常茶飯事です。
今回は、スウェーデンの郵便局を利用するときは何に注意が必要なのかをご紹介していきます。
内容物チェック欄に要注意!荷物を受け取る側でも請求書が届くことも!
まずは『日本から荷物を送る場合』です。
結論から先に言うと、内容物のチェックには《贈り物》にチェックを入れる事が重要です。
筆者の個人的なアドバイスですが、決して《身の回り品》にチェックを入れないようご注意下さい。“なぜそれが大切なのか”と言う点と予防策をお話ししていきます。
2018年3月に新たなルールが適用になり、近年海外からの特に中国からの郵送物増加に伴い
EU圏外から送られた購入品の郵送物受け取りには“受け取り手数料”に加え内容物の商品価値に対し25%の課税など
が科せられるようになったのです。
ネットショッピングが一般的なスウェーデン
( 出典:Pixabay )
日本でもそうですが、インターネットショッピングで買い物する人が増えて、郵便業界が大忙しというニュースが聞かれますね。
ここスウェーデンでも同様で、店舗購入より安く購入できるネットショッピングが大変人気です。
このポストノードの新ルールにより、こういったネットショッピングのEU圏外から送られてくる荷物/購入品を受け取る際には、手数料等を支払う必要があります。
例をあげると、日本のネットショッピングサイトで3000円(税抜)の買い物をしたとしましょう。
購入額に消費税240円と郵送費1000円をプラスして、合計金額4240円をネット決済します。
郵便物がスウェーデン国内に到着すると、まず郵便局から手紙かメールが届きます。
この通知が新ルールにより、荷物を受け取る際に支払わなけばならない手数料と課税(付加価値税VAT)の請求書です。
まず税関に支払う手数料約1000円がかかります。
そして、購入額3240円(税込)と何故かその郵送費1000円にそれぞれスウェーデンの税金25%が掛かって約1000円、手数料と合わせて合計約2000円を支払う義務が生じるわけです。
この手数料等を支払うとスーパーなどにあるPostnordで荷物を受け取る事ができます。
このため海外のサイトで安く購入しても、結局は高くついてスウェーデン国内の店で買っても、さほど変わらない出費になってしまうのです。
贈り物なのに税金をかけてくる郵便局
では、この新ルールがもたらしたトラブルの一例をご紹介します。
ご説明した新ルールは海外のネットショッピングサイトで買い物した場合に誰も逃れられない支払い義務なんですが、これが日本の家族からの食品などの荷物にもこちら側が購入していないにも関わらず請求書が届くと言うトラブルが起きたのです。
筆者にも一度この請求書が届きました。
その時は荷物を受け取るために一度全額支払い、Postnordには抗議のメールをしたところ、手数料以外の付加価値税約6000円は戻ってきました。
この時に『“贈り物”が限度額以内であれば付加価値税は請求しない』と言う説明を受けました。
ですので、内容物のチェックには《贈り物》に記入する事が面倒な事態を避けるためにも非常に重要なのです。
また、そのときは偶然にも母が連名で郵送してくれたため2人分の贈り物限度額(2人で1万円ほど)が適応になりました。
この時以来、荷物は連名で送ってもらっています。
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【※2021年8月加筆しました】
久しぶりに請求書が届きました!このような手紙が届きます。
トラブルはこれだけではないんです…
( 出典:Public Domain Pictures )
実はPostnordとのトラブルは他にもあるのです。
筆者自身、この新ルールが適用になる前にも手数料等を請求されたことがありましたし、国際郵便物として同じ方法でスウェーデンから日本へ郵便ポストから出した小さい小包がきちんと届く事もあれば、なぜか有無を言わさず舞い戻ってきたと言うのが何度もありました。
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いかがでしたか?
出費は痛いですが、“郷に入っては郷に従え”なのでトラブルに合わないよう気をつけて郵便局を利用して行きましょう。
Photo by InstaWalli

