スウェーデンは電子決済が便利!支払いに使えるSwish!

※2019年3月26日加筆・修正しました。 『Swish (スウィッシュ)』とは一体? その答えは“スウェーデンのモバイル決済アプリ”です。日本でも数多くの電子マネー、モバイル決済アプリがありますね。昨年はPayPayの「100億円あげちゃうキャンペーン」で世間は大いに盛り上がりました。 電子マネー決済は使い慣れれば便利なものですが、日本の場合   *電車に乗る時はSuicaを使い、 *そのSuicaのチャージには現金を使い、 *はたまたレストランの支払いではiDを、 *友達と割り勘する時にはLINE Payで   と言う風に、現金支払いの他に電子マネーが何種類もあって正直面倒に感じてしまう人もいるのではないでしょうか? 支払いは第一にクレジットカード、次にSwish、最後は現金 ( 出典:Pixabay ) スウェーデンでは、電子マネーと言えばこの電話番号でお金を送金できる“Swish”のことを指します。スウェーデンでの支払いは基本的にはクレジットカードで済みますが、このSwishもよく使われています。 スウェーデン語で『Jag ska swisha dig!(スウィッシュするね!)』と動詞にもなってるくらいです。 スウェーデンでは、このSwish以外のモバイル決済、電子マネーはおそらくないと思います。 Swishの利用には   ▫️スマートフォンを持っていること ▫️銀行口座の暗証番号アプリ“Bank ID(バンク・イーデー)”をダウンロードして、銀行口座の登録・設定   が必要になります。 “Bank ID”は、Swishのアプリや銀行のアプリを起動するときに入力するパスワードの役割を担っており、個人を識別するIDナンバー(パーソナルナンバー*瑞語:Personnumer -パーソンヌンメル)を紐付けして登録されるので、誤魔化しが効かない作りになっています。 このパーソナルナンバーは、スウェーデン国民全員とスウェーデンに居住許可を持つ市民が持っているもので、日本でいうマイナンバー制度と同じようなものです。 すなわち、スウェーデンのモバイル決済“Swish”はパーソナルナンバーを持ったスウェーデン居住者が利用出来るモバイル決済アプリになります。 日本のマイナンバー制度は、日本国民には受け入れなかったためか浸透していませんが、スウェーデンでは銀行関連はもちろん、歯医者や病院の診察予約でも利用される信頼ある制度になっています。 以上の設定等が終わったら、Swishのアプリをダウンロードし、銀行口座と電話番号と“Bank ID”を登録します。 Swishの使い方 では次に、Swishアプリの使用方法ですが、Swishのアプリに登録してある電話番号同士で個人間でのお金の送金も出来ますし、一部のレストランやお祭りなどでの出店の支払いにも利用可能です。 簡単にですが、Swishの利用例をご紹介します。 まず、Swishのアプリを起動すると下の画面が出て来ます。真ん中の青いボタン『Betala(ベターラ*支払う)』をクリックすると次の入力画面になります。 『Mottagare(受取人)』に相手側の電話番号を打ち込み、『Belopp』に送金額または支払額を記入します。 『Meddelande(メッデランデ*メッセージ)』には名前でも良いですし、振込要件でもなんでも良いです。送信者の名前は振込記録にも残ります。 入力すると、下の画像のようになります。 今回は友人に電話番号で350krを送金します。入力完了後、下の青い『Swisha』ボタンをクリックすると『Bank ID』のアプリが自動で起動します。 入力方法は電話番号以外にも、QRコードでもできます。振込画面上のカメラマークを押すと、QRコードの画面に切り替わります。レストランやショップによってはQRコードが用意されているので、QRコードを読み込むことで送金先を設定することも出来ます。 下記写真画面は、『Swisha』クリック後に自動で起動したBank IDのアプリです。自動的に次の暗証番号入力画面に切り替わります。 6桁の暗証番号を入力して“Legitimera(適用)”をクリックします。認証されるとSwishの画面に戻り振込完了画面が出て来ます。 送られた相手も、誰がいくら送金したかをアプリですぐに確認することが出来ます。レストラン、出店の支払いでも同じです。 「Swish送りましたよー」とこの黄緑色の振込完了画面を見せて確認してもらう光景をよく見かけますね。 過去には犯罪に使われたケースも… ( 出典:Kat wilcox ) 双方のSwishアプリには“いつ誰に送金したか、送金されたか”が当然記録に残りますので、犯罪に悪用されにくいはずなんで … 続きを読む スウェーデンは電子決済が便利!支払いに使えるSwish!